2011年6月21日火曜日

被災地農作物の被災地外への影響

昨日わたしは次のようなツイートをしました。

「両親がキャベツを出荷したらしいですが、1個当たり10円らしいです。これでは市場に持って行くガソリン代どころか、種代にもなりません。ふつうは安くても1個当たり70~80円するんですけどね。」

「両親曰く、関東や東北のキャベツを作っている農家が、安くでもいいから買ってくれと市場などに訴えていて、非常に安い値段で、しかも大量のキャベツが出回っているので、鹿児島のキャベツも安くなってしまう、とのこと。結果共倒れのような状況ですね。」

すると数名からメッセージをいただきました。被災地以外の農家の現状を知ることができてよかったという旨のメッセージです。そこで父との話のこと、農家の現状について少し詳しく書きたいと思います。

まず、ツイートにあるように父がキャベツを市場に出荷したところ、1個当たり10円でした。120個ほど出荷して、1000円ちょっとの値段だったそうです。これは今までにない値段です。キャベツは箱1つに6~8個ほど入れて出荷します。一箱あたり700円前後(これも常に変動します)ですから、通常なら1個当たりで80円ほどでしょうか。わたしが知る限り最も安いときで、一箱600円でしたから、それでも60円前後でしょうか。高いときなら、一箱1200円することもあります。

今回のこの安値には、被災地が関わっていると、父は言います。今回の原発の風評被害のためにキャベツ農家はキャベツが大量に余ります。とりあえず安くでもいいので売れないと、彼らにとっては死活問題です。受け入れられたキャベツは大量にあるので、値段は下がります。数がたくさん出回っているなら、他のキャベツも安くなるわけです。

1個あたり10円では、農家としてはお手上げの状況です。これでは利益どころか、かかった経費の足しにもなりません。どれくらい経費がかかるか考えてみましょう。まず、当然種代がありますね。そして、植える畑を耕すために使う農機の燃料、農薬、肥料などの経費です。出荷する際の箱などは指定されているので、箱代もいりますね。市場に持って行くガソリン代など、とにかく農業にはお金がかかるのです。

今回父が寂しそうに言っていたのがずっと心から離れません。「今回のキャベツはね、すごくきれいにおいしくできたのにね。」農作物はものによりますが、手がかかります。それだけ手をかけて育てるのですから、それなりの値段で売れないと、農家としては生活もできないうえに、がっかりです。

今回わたしが農家について書いたのは、被災地でない農家の現状も知ってもらいたいからです。すべての農家がわたしの父と同じ状況ではないでしょう。
そして農家が何を望んでいるかは、まちまちでしょう。こうしてほしい、どうしてほしいということは、ここでは述べません。知ってもらうことが第一歩だと思います。

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